CHEKCCORI通信 Vol.176【スマホやタブレットで伝統民画を現代風にアレンジ! モバイルアート展開催中】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2023.8.24

CHEKCCORI通信 Vol.176 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

10代、20代のお客さまが多くなったなあとひしひしと感じています。チェッコリは学生証の提示で韓国語の原書が10%割引になる「学割」があるのですが、学生証を見せてくれる人が増えているのです。

先日は、夏休みの自由研究として韓国語の絵本を訳すのだといって買いに来てくれた中学生もいました。韓国語に興味を持ったのはK-POPからとのこと。K-BOOKの未来は明るい!と実感しています。

より多様になったお客さまに満足していただけるよう、本のラインアップをますます充実させていきたいと思います。店頭でメールでSNSで、どうぞ気軽にみなさんのご希望をお聞かせくださいね。

(しみず)

お知らせ

モバイルアート展示会「モバイル冊架図 東京展」開催中

モバイル端末で伝統民画「冊架図」を現代風に表現したモバイルアートの展示会を行っています。

詳細はこちら

営業時間変更日について

イベント開催のため、下記のとおり営業時間を変更いたします。ご来店の際、お間違えのないようお願いいたします。

8月31日(木)12時~18時
9月8日(金)12時~18時
9月9日(土)11時~17時
9月15日(金)12時~18時

イベント情報


8月31日(木)19:00~20:30
【会場+オンライン】安田菜津紀×ハン・トンヒョン対談
『ルーツの旅から見つめた社会』

お申込みはこちらから

9月2日(土)12:00~13:30
【会場】春夏秋冬の日韓お料理比べ―秋編
:今回はたっぷりと韓国の「トゥブ ポソ チョンゴル/豆腐とキノコの鍋」を味わいます

お申込みはこちらから

9月8日(金)19:00~20:00
【会場+オンライン】「恨って何?:Kコンテンツから読み解く」by 古田富建先生

お申込みはこちらから

9月9日(土)18:00~19:30
【会場+オンライン】ささきの部屋Vol.31
-日本テレビ・元ソウル特派員原田敦史さんに聞く
「思いっきり特派員時代を振りかえってください!」

お申込みはこちらから

9月15日(金)19:00~20:30
【会場+オンライン】『LB 244+1』刊行記念イベント
―映画プロデューサーが語る「深く知りたい日本・韓国映画の最前線」

お申込みはこちらから

クオンのおすすめ

クオン人文・社会シリーズ11『風景から見た東アジア庭園の美』8月31日刊行

前月のメルマガでお知らせした『風景から見た東アジア庭園の美』が、いよいよ今月末刊行となります。多くの評論が宗教的価値観(中国では道教、日本は禅、韓国は儒教)から庭園の美を論じてきたのに対して、この本では詩と絵を通して三か国の庭園の美しさに迫ります。

表紙は、韓国の三大庭園の一つでこの本でも大きく取り上げられている(そして映画やドラマのロケ地にもなっている)、潭陽の瀟灑園の様子を刻んだ版画です。

ご予約はこちらから

【ただいま制作中】『空間の未来』(ユ・ヒョンジュン著、オ・スンヨン訳)

いま韓国でもっとも注目される建築家で、テレビのトーク番組でも人気を博しているユ・ヒョンジュンさんの『空間の未来』を、今秋刊行します。

「建築空間が変われば人間は変わり、同じく人間と社会が変われば建築空間も変わる。新型コロナウイルスによって新たに知ることになった人間の姿と、よりよい社会を作るたびにどのような空間が必要なのかについて、私の考えをまとめたのが本書だ」

韓国で2021年に刊行され、10万部を超えるベストセラーとなった一冊です。オ・スンヨンさん(『設計者』翻訳者)の翻訳でお届けします。

店長のおすすめ本


★しみず店長★おすすめのエッセイ

『형사 박미옥(刑事パク・ミオク)』

1991年に創設された韓国初の女性刑事機動隊。その時に女性として初めて強行犯係の刑事となったパク・ミオクさんの30年間にわたる刑事人生が綴られたエッセイ集は、人間味あふれる刑事ドラマそのもので、彼女が数々の現場を経験しながら得た「人生哲学」がたくさん詰まっています。組織の中での生き方、そして一人の人間としてどう生きるべきか、普遍的な問題がページをめくるために読む者の心に迫ってきます。今は引退して済州島で後輩たちと一緒に暮らしながら人が集まれるサロンのような場所を作ろうとしているというパク・ミオクさん。この本が出てからニュースに芸能番組にと引っ張りダコなので、興味を持たれた方はまずYouTubeなどを検索してみるのもいいかもしれません。

CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入する

★ジヨン店長★おすすめのインタビュー集

『이번 여행지는 사람입니다(今度の旅行先は人です)』

旅行作家キム・ソダムが「自分らしい人生」を歩んでいる10人の20代、30代に取材したインタビュー集。専業主夫、若い鍛冶屋、性平等教育活動家、ビーガンのダンサーなど一風変わった世界を築いてきた彼らには共通点がある。それはよく言われる一般的で安定した生活から自ら離脱し、自分だけのキーワードをもって主体的に生きていること。誰の顔色も伺わず人生の主人公になろうとする彼らの話は、人生の目標をどう定め、どこに向かって生きればいいかと迷っている人に贈る応援メッセージにもなるはずだ。愉快な若者たちの奇抜な哲学と多様な生き方を垣間見ることのできる一冊。

CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入する

★スタッフさわだ★おすすめのイラストエッセイ

『이다의 자연 관찰 일기(イダの自然観察日記)』

コロナ禍にソウル北西部の小高い丘の上の家に引っ越したイラストレーターのイダさんは、窓の外で遊ぶ鳥の「オナガ」を見かけます。以来、自然観察を始め、鳥に樹木、家の中に現れる小さな虫まで、意識しなければ見過ごしてしまいそうな生き物を、見つけた時の驚きや思い出と一緒にイラストで残します。何度も登場するお馴染みの生き物もいて、なかでもアヒルの三きょうだいの話が出てくるたびに、元気で暮らす様子にこちらまでホッとします。1年分の日記を季節に合わせて読み進めようなんて思っていたのに、つい気になってページをめくってしまう、ユーモアと発見に溢れた特別な日記帳です。

CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入する

★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める小説

『記憶書店(「기억 서점」日本語版)』

まるで韓国ノワール映画を観ているような世界に没頭してしまったミステリー小説です。残忍な犯人によって、目の前で妻と娘の命を奪われた大学教授ユ・ミョンウは、その犯人が古書に異常なほどの執着を持っていたことに気づきます。事件が未解決のまま15年が経過したところで、犯人をおびき出すために古書だけを扱う「記憶書店」を開店すると、予約制の店に現れた4人の客の中に犯人がいると確信します。犯人との神経戦とも言えるやりとりに目が離せず、一気読み。映像化した際の配役をイメージしてしまいましたが、そんな配役を語り合ってみたくなる一冊にまた出会いました。

CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入する

ミニコラム

<何でもまずやってみたい店主きむのイヤギ>

#1 古くから変わらないものが新しく見える

新しいことをやることでお客さんも増えるしみんな喜んでくれるのではないかと思い、常にアンテナを張っています。というか、面白そうなことは何でもやってみたくなります。今やっている仕事が終わってもいないのに、頭の中ではすでに別の新しいことを考えていることもあるし、他の人はどんな新しいことをしているのかもすごく気になります。

最近、歴史ある雑誌の編集長が30代の女性に変わり、私はその雑誌がどう変貌を遂げるのかが気になって気になって、毎号、雑誌の発売日を心待ちにしています。ところが、編集長が変わって半年以上経ちますが、いまだにこれといった変化が見えず、内心とても不満に思っています。先日、それをデザイナーの寄藤文平さんに愚痴るように言いました(文平さんはクオンの本をデザインしてくれている大いなる応援団でもあります)。

「この10年間、私たちはSNSをはじめ、数え切れないほどのメディアから発せられる新しい発言と新しい世界観と向き合うことに実はとても疲れていると思う。おそらくもう少しすれば、本の世界でも古くから変わらないものが新しく感じられるのではないでしょうか」。私の愚痴に対して返ってきた文平さんのことばです。

一緒にマッコリを飲んでいたデザイナーの鈴木千佳子さんと私は、先生の前の生徒になった気分になってマッコリのグラスを置き、姿勢を正してそのことばを聞きました。3人ともその雑誌の熱心な読者であるがゆえに「変わることと変わらないで続けること」について熱く語り合い、まるで編集会議のように盛り上がりました。

その経験によって新しいこと好きの私が一気に変わることは難しいですが、今までやってきたことを丁寧に続けることにももう少し気を配るようにしたいと考えています。たびたびこの場を借りてみなさんにそのエピソードをお伝えしますので、どうぞ楽しみにしていてください。

(きむ)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
http://www.chekccori.tokyo/
https://twitter.com/chekccori
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F
TEL:03-5244-5425 FAX:03-5244-5428 
mail:info@chekccori.tokyo