CHEKCCORI通信 Vol.177【4年ぶりに会場開催される「日韓交流おまつり」に出店します!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2023.9.28

CHEKCCORI通信 Vol.177 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

先日、光州で開かれた「アジア文学フォーラム」に出席しました。

全体セッションで進行役を務めたイ・ギホさんに4年ぶりにお目にかかり、中国、台湾、ベトナム、シンガポールから参加した小説家、編集者、翻訳家のみなさんのお話を聞き、意見を交わして、とても楽しく有意義な時間でした。

中でも、私が店長のおすすめでご紹介したことのある『나를 마릴린 먼로라고 하자(私をマリリン・モンローだとしよう)』のハン・ジョンヒョンさん、『단명소녀 투쟁기(短命少女闘争記)』のヒョン・ホジョンさんに会えたのがとてもうれしかったです。

というわけで、あらためて、このお二人の本をおすすめします。
どちらもぜひ邦訳されてほしい作品です。

『나를 마릴린 먼로라고 하자(私をマリリン・モンローだとしよう)』
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15455/
『단명소녀 투쟁기(短命少女闘争記)』
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/16007/

(しみず)

お知らせ

「日韓交流おまつり 2023 in Tokyo」に出店

4年ぶり会場開催の「日韓交流おまつり」(9/30、10/1)に出店。
人気の韓国語原書やクオンの本(新刊を除く)を最大20%OFFで販売します。

詳細はこちら

CHEKCCORI BOOK倶楽部 第2期募集中

韓国語読書ビギナーを応援する選書サービスCHEKCCORI BOOK倶楽部の第2期を募集します。締め切りは9月30日(土)まで。

詳細はこちら

『ポリ韓国語文法正書辞典』特別価格販売

9月、新たに韓国語学習にチャレンジする方々のために、チェッコリからの応援企画!
韓国語学習の必須アイテム、文法辞典を数量限定の特別価格で販売します。

ご購入はこちら

営業時間変更日について

イベント開催のため、下記のとおり営業時間を変更いたします。ご来店の際、お間違えのないようお願いいたします。

10月5日(木)12時~18時
10月18日(水)12時~18時
10月21日(土)11時~17時
10月24日(火)12時~18時

イベント情報


10月5日(木)19:00~20:00
【会場+オンライン】ささきの部屋Vol.32-映画ライター佐藤結さんに聞く―初の小説翻訳の喜びと発見の先に見えたものとは?

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10月18日(水)19:00~20:00
【会場+オンライン】今日の韓国文学のもう一つの声<若き小説家ソン・ジヒョン×多言語学者チェ・ソンウントークショー

お申込みはこちらから

10月21日(土)18:00~19:00
【会場+オンライン】アップデートがとまらないソウルの旅を『Seoul guide 24H』の著者2人がナビゲート

お申込みはこちらから

10月24日(火)19:00~20:00
【会場+オンライン】「となりの国の絵本 躍動する韓国イラストレーションの世界」展開催記念、9人の作家・作品を知ろう!

お申込みはこちらから

クオンのおすすめ

K-BOOK PASS 06『空間の未来』先行発売中

<人文建築家>とも称されるユ・ヒョンジュン。初邦訳となる『空間の未来』(オ・スンヨン訳)では、コロナ禍を経た私たちの社会をより良いものにしてゆくために、どのような空間が必要なのかが綴られています。

普段着のまま外の自然を楽しめるバルコニー付きのマンション、通勤時間は減らしつつ共同体意識を維持できる「拠点サテライトオフィス」、徒歩10分以内に点在する公園と図書館、エネルギー効率を高め地上を広く使うことができる自動運転ロボット専用の地下物流トンネル、南北の人たちが行き来し、友人になり、一緒に働くこともできるDMZエッジシティ……。

すぐにでも実現できそうなものから、近未来の社会に思えるものまで、さまざまな「空間」が登場します。そしてそこは、さまざまな意味での「階層」間の移動が生まれる場でもあります。

「未来予測をすることは不可能だ。だから私も偽りの預言者になりかねない。こうしたリスクがあるにもかかわらずこの本を出すのは、より多様な分野の人々がより多様な角度から未来予測をした方が、望ましい社会へ進む可能性を高めると思うからだ」(「はじめに」より)

10月5日刊行に先立って、CHEKCCORIでは9月26日から発売中です。

ご予約はこちらから

ただいま制作中:韓国文学ショートショート『スプレー』

1冊で短編を日本語と韓国語の両方で読める「韓国文学ショートショート」シリーズの20巻目として、キム・ギョンウク著『スプレー』(田野倉佐和子訳)を刊行します。デパートの婦人靴売り場で働く主人公は、自宅の隣室から聞こえる猫の鳴き声で睡眠不足に。そのせいで注意力が散漫になり、ある日守衛室の前から他人宛の宅配便を間違って持ってきてしまったことから徐々に彼の日常が、人生が、思いがけない方向に進んでいきます。この小説は舞台化もされていて、韓国だけでなく、イギリスでも上演されました。10月末の刊行をご期待ください。

店長のおすすめ本


★きむ店主★おすすめのエッセイ

『K 문학의 탄생(K文学の誕生)』

韓国文学がどのような経緯で翻訳され、翻訳者がどのような方法で翻訳を行うのかが綴られた翻訳当事者の話です。主に韓国文学を英語に訳す人たちが書いたもので、韓国語と英語が併記されています。4部構成で、1部は作品を翻訳する際の作業過程や翻訳者の深い悩み、2部は誤訳論争と創造的な翻訳について、3部は韓国文学の翻訳の歴史と課題、4部は韓流ブームの中のK文学のポジションと実体についてそれぞれの率直な思いが記されています。特に、『82年生まれ、キム・ジヨン』を翻訳したジェイミー・チャンの文章、金恵順(キム・ヘスン)の詩を共同翻訳したローレン・アルビンとペ・スヒョンの文章を、翻訳家を夢見る人におすすめしたいです。

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★ノ店長★おすすめの絵本

『세종대왕을 찾아라(世宗大王をさがせ)』

姿を消した世宗大王を探す、絵探し絵本。 科挙試験日の朝、試験を主管しなければならない世宗大王の姿がどこにもありません。臣下たちは右往左往しながら宮殿の外に出て世宗大王を探します。ページをめくるたびに、こっそり隠れている紫色のトポを着た若くて素敵な世宗大王を見つけるのも楽しいですが、王様が住んでいた宮殿の様子や勤政殿、水刺間、市廛、ピマッキル、四大門と葬儀門など、朝鮮時代に実際にあった場所を確認するのも面白いです。まるでタイムスリップしたような感じです。 民衆を愛した世宗大王、彼が消えた理由は一体何なんでしょうか?臣下たちは世宗大王を見つけることができるでしょうか? 年齢を問わず誰もが楽しめる絵本です。

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★山口店長★おすすめの小説

『테디베어는 죽지 않아(テディベアは死なない)』

斧を手にしたテディベアの表紙が印象的なチョン・イェウン著『テディベアは死なない』。2025年8月、再開発により発展を遂げたヤム市が舞台です。高層マンションの住民を無差別に狙った毒入り餅事件が起こり、9人が死亡。主人公のファヨンは、マンションで家政婦として働いていた母親をその事件で亡くします。犯人の自殺により事件は解決したように見えましたが……。ふだん餅を絶対に食べない母がなぜ死んだのか?真犯人が別にいるはずだ。ファヨンは母の死の真相の究明と復讐を誓います。復讐するために必要なお金(目標額2,000万ウォン)を集めながら生活していたファヨンに、あるときピンチが訪れます。そこにテディベアが現れて手助けしてくれるのですが、テディベアの正体はいったい?餅事件の真相を追ううちに想像以上にいろんな事情が絡んできてすごい展開に。ホラーな要素もあり、ドキドキ、ゾクゾクする物語です。

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★かな店長★おすすめのエッセイ

『오늘의 좋아하는 것들(今日の好きなもの)』

パラパラめくっているだけで、いつもの日常が色鮮やかに楽しげに思えてくるような本です。 イラストレーターのキム・イランさんが、1日1ページの水彩画のイラストと描いたものに関するストーリーや想いを綴っています。4月1日からはじまり3月31日までの365日分が収録されています。例えば、自宅で育てている観葉植物、おいしかったデザート、季節のフルーツ、近所にいる猫たち、新しくできたカフェ、新調した洋服、購入した趣味の品など。一つひとつは特別なものではないですが、キム・イランさんのフィルターを通すだけで、身の回りにあるモノや風景がなんだかとても魅力的に見えてきます。イラストが中心で1日あたりの韓国語の文量は多くないので、韓国語初心者の方にも読みやすい本です。

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ミニコラム

<ノの韓国いろいろ>

#1 秋夕(チュソク)

明日、9月29日は韓国の名節の一つである秋夕です。秋夕は現代になってから韓国の代表的な祝日として定着し、この日は多くの人が故郷を訪れて家族間の疎通と和合を図り、先祖を称えながら一緒に時間を過ごす日でもあります。

秋夕の夜には丸い満月が見られます。農業が主な生活手段だった古代社会で収穫を終えた後、豊作を祈り先祖に感謝の気持ちを表す意味でこの名節をたたえたことに秋夕は由来しているそうです。

秋夕には茶礼(チャレ)という儀礼を行い墓参りに行きます。また、様々な料理を作りますが、中でもソンピョンは秋夕を代表する食べ物の一つです。うるち米の粉を湯ごねして作るお餅で、胡麻、小豆、緑豆、栗などの餡を入れ、半月の形に作ります。ソンピョンの他にも魚料理やカルビ、チヂミ、煮物、蒸し物、果物など家族と一緒に用意した食べ物を茶礼床(チャレサン)に供えます。

以前は、複数の人が手をつなぎ円を組んで踊るカンガンスルレやすごろくに似たユンノリ、蹴鞠に似たチェギチャギなどの伝統的な遊びを子どもからお年寄りまでみんなが楽しんでいました。最近は民俗村などでそういう遊びが体験できます。今は、いろんな食べ物を食べたり、ユンノリなどをしながら簡素に楽しむのが一般的な秋夕の風景です。

今年の秋夕にも丸い満月が見られるといいですね。
満月が見られたらどうぞ願い事をしてみてください。

(ノ)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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