CHEKCCORI通信 Vol.185【 今年の「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」最優秀賞は2作品ダブル受賞!】
※このメールは、チェッコリからお送りしています。
2024.5.23
CHEKCCORI通信 Vol.185 http://www.chekccori.tokyo/
ごあいさつ
新緑の5月も過ぎ去ろうとしていますが、いつになく?本のイベントが多いひと月だったような気がします。みなさんは存分に楽しまれましたでしょうか。 チェッコリはこの先もイベントが目白押しで、ホームページのトップページに表示しきれないほど! こちらのイベント一覧ページを開いていただくと今後の開催予定がひと目でわかりますので、どうぞご活用ください。 https://www.chekccori.tokyo/event_list
5月24日(金)は私、原田里美さんと一緒にイ・スラさんの魅力を語るイベントに登壇します。少しでも楽しいお話ができるようせっせと準備中ですので、どうぞご参加ください。 https://chekccori240524.peatix.com/
(しみず)
お知らせ
第7回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」受賞者決定!
毎年恒例の第7回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」。何と今年は、チェッコリ翻訳スクールの受講生でもある金子博昭さんが、課題作両作品の最優秀賞をダブル受賞されました。
詳細はこちらCHEKCCORI 9周年記念 ブックカバーデザインコンテスト開催
2024年のCHECCORI開店9周年を記念して製作する「CHEKCCORIオリジナルブックカバー」のデザインを募集します。ぜひあなたのアイディアをお寄せください!
詳細はこちら営業時間の変更について
店内でのイベント開催のため、下記のとおり営業時間を変更いたします。ご来店の際、お間違えのないようお願いいたします。
5月24日(金)12時~18時 5月25日(土)11時~17時 5月30日(木)12時~18時 6月1日(土)13時~19時 6月7日(金)12時~18時 6月13日(木)12時~18時 6月20日(木)12時~18時イベント情報
5月24日(金)19:00~20:00 【店内+オンライン】『29歳、今日から私が家長です。 』刊行記念 ―イ・スラ作品を手掛けた2人の翻訳者が語るその魅力
お申込みはこちらから5月25日(土)18:00~19:00 【店内+オンライン】『アジアシネマ的感性』刊行記念イベント ―著者・小橋めぐみが語るアジア映画が「私を深めてくれたこと」
お申込みはこちらから5月27日(月)19:00~20:30 【店内開催】チェッコリ書評クラブ ―ZINE作りまで一緒に!― 第1回 講義①:「書評とは何か?」を学ぶ
お申込みはこちらから5月28日(火)19:00~20:00 【オンライン】ささきの部屋Vol.33 -韓日取材コーディネーター キム・ジョンウさんに聞く「韓日取材物語」
お申込みはこちらから5月30日(木)19:00~20:30 【店内開催】チェッコリ読書クラブ:テーマ本は『耳をすませば』(チョ・ナムジュ著、小山内園子訳)
お申込みはこちらから6月1日(土)11:00~12:00 【店内+オンライン】韓国からやってきた絵本『おかあさん観察図鑑』に見る韓国の母親像
お申込みはこちらから6月7日(金)19:00~20:00 【店内+オンライン】「『パラサイト 半地下の家族』を見る7つの視線」出版記念トークイベント ——映画ライター、翻訳者、編集者の3つの視線 ●第二夜 書籍編
お申込みはこちらから6月10日(月)19:00~20:30 【店内+オンライン】クァク・ミンジ×安達茉莉子トークイベント「非婚、そして自分らしく生きることの秘訣を聞いてみよう」
お申込みはこちらから6月13日(木)19:00~20:00 【店内+オンライン】日本にも8万人以上! 中国人なのに韓国語が話せる?! 身近に暮らす“中国朝鮮族”の人々を知ろう
お申込みはこちらから6月17日(月)19:00~20:30 【店内開催】チェッコリ書評クラブ ―ZINE作りまで一緒に!― 第2回 講義②:「本とは何か?」を学ぶ
お申込みはこちらから6月20日(木)19:00~20:00 【店内開催】バイスウェイ教授が語る「オーストラリア王立陸軍兵士オスカーの見た朝鮮戦争と占領日本における経験」
お申込みはこちらから6月22日(土)19:00~20:00 【オンライン】ささきの部屋Vol.34-こりあゆさん、韓国暮らしのトリセツを教えてください
お申込みはこちらからクオンのおすすめ
クオン インタビューシリーズ03『韓国の今を映す、12人の輝く瞬間』先行発売中
5月末刊行の『韓国の今を映す、12人の輝く瞬間』(イ・ジンスン著、伊東順子訳)が出来上がりました。 元JTBC「ニュースルーム」のアンカーで立命館大学客員教授のソン・ソッキさんは、「世の中には多くのインタビュー集があるが、『人』に着目することで社会を浮かび上がらせたものはそう多くない」とこの本に推薦の辞を寄せています。12人のインタビューからは、光の当たる部分も深い闇の部分もふくめて、韓国の今が浮かび上がってきます。そしてそれは私たちの「今」ともつながっていると感じます。韓国文学や映画が好きな方にも、ぜひ読んでいただきたいインタビュー集です。
CHEKCCORI BOOK HOUSEで購入するご予約受付中:セレクション韓・詩04『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』
幅広い年代の読者から愛されているパク・ジュンさん。その詩と散文で編まれた『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』を、6月末に刊行します。 「日常の空間はどこへでも行くことができる出発点になり、旅の時間は僕たちが過ごしてきた日常を、なによりも輝きあるものへと戻してくれる」(「日常の空間、旅の時間」より) この本には、パク・ジュンさんが旅に出て書かれた詩や散文がいくつも収められています。慶州、麗水、統営、墨湖‥‥。携帯の電源を切って知り合いがいない場に身をおき、自分自身と向き合って書かれた詩のことばが、読む人の日常にもそっと風を吹き込んでくれるようです。韓国で36刷のロングセラー散文集、ただいまご予約受付中です。
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★山口店長★おすすめのエッセイ
『휴식의 말들(休息の言葉たち)』
YouTubeチャンネル「Gongbaek’s Book Dressup」を運営するブックチューバーであり、作家のコンベクさんのエッセイ。100の本・映画作品などから引用した一文とともに、休息についての彼女の考えや思いが綴られています。YouTubeで話している口調がそのまま聞こえてきそうな彼女らしい文章で、読みやすく元気がもらえる気がします。休息についてのエッセイなので、時間に追われることなくのんびりとリラックスしながら是非読みたい一冊です。見開き2ページの左側に引用文、右側にひとつのエピソードという構成になっているので、韓国語学習者でまだ文学作品を一冊読み切るのはむずかしいという方にも、まとまった文章を読むよい練習になります。また、100の作品から文章の引用がされているので読書案内として、気になった作品があれば読んでみるのもおすすめです。
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★かな店長★おすすめの人文書
『철학은 날씨를 바꾼다(哲学は天気を変える)』
大雨が降った後に晴れ間がのぞき、夕暮れが海に沈んでいく。この本の表紙を初めて見たとき、そんな印象をもちました。 哲学では「天候を作る」という思想があるそうです。ここでいう天候とは個人の心の中の空模様のことです。哲学者ヘラクレイトスが「あなたは大雨から干ばつを作りだすことができるか?」という質問を投げかけたことが始まりだと言われているのだとか。この本では詩人で評論家で、ドゥルーズ思想研究者でもある西江大学哲学科のソ・ドンウク教授が「天気を見つける思考」について書いています。 哲学や文学、美術から映画や漫画、ゲームまでさまざまなジャンルでよく耳にする言葉について書かれていて、曇った日常をクリアにしてくれるようなエッセイです。読み終わる頃には、いつの間にか自分の中の天気が変化しているのを感じられそうです。
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店長のおすすめ本をYouTubeでみるミニコラム
<山口さやかの、目指せ!カレーな翻訳者>
♯2 思い出の日韓コンサート
2004年、私は当時、三重県のある合唱団に所属していました。私たち合唱団は、韓国ソウルの合唱団を三重県に招いて日韓親善コンサートをおこなうことになりました。 韓国語を少しかじっただけの私でしたが、韓国語がわかる人がほかにいなかったので合唱団同士の連絡係やちょっとした通訳を仰せつかりました。日程調整が二転三転し一年ほど延び延びになったりし、本当に実現するのかしら?と途中で不安になりましたが無事に双方の都合がやっと合い、ソウルから一行をお招きすることができました。 当日はそれぞれの合唱団の演奏のほかに、合同演奏として「故郷の春」を韓国語で、「赤とんぼ」を日本語で、全員で歌うことになりました。楽譜の韓国語歌詞にカタカナのルビをふり、日本語の歌詞の下にハングルで読み方をつけてあげたプリントを配布。いざ、合唱リハ! ♪あか・とん・〜・ぼ〜 あらら?「あか・と・ん・ぼ〜」と歌って欲しいところですが、韓国チームの「ん」の位置が若干違う? 「ん」だけで一拍伸ばすというのがどうやら韓国の方にとっては難しかったみたいです。でも、レベルの高い合唱団の方たちなので、日本チームがお手本をみせたらすぐ理解してうまく合わせてくれました。 韓国チームはほかにもパワフルで素敵な演奏を聞かせてくれました。その日はまさかの台風が三重県を直撃し、来場を諦めたお客様も多くいたのでせっかくの素敵な演奏をたくさんの人に見てもらえなかったのが残念でしたが、コンサートは無事に終了しホッとしました。 その翌年、こんどは私たちの合唱団が訪韓して合同演奏会をしました。そのときも私は観客の方々に向けてステージの上から韓国語でご挨拶や曲紹介をする役目を任されてドキドキ。観客のみなさんからちゃんと反応があったので、なんとか通じていたのでしょう。韓国のコンサートでもやはり皆で「故郷の春」と「赤とんぼ」を歌いました。また、私たちが「アリラン」の合唱を披露し、現地の方々に大変喜んでもらえました。 コンサートの後は韓国の合唱団にごちそうでもてなしていただきました。おぼろげな記憶では、九節板(クジョルパン)や神仙炉(シンソルロ)などがあったと思うのですが、あのときテーブルに並んでいたようなごちそうにそれ以来出会ったことがないくらいの立派なごちそうでした! またあんなごちそうを食べたいなーとときどき思い出します。お土産もたくさんいただいて、そのときにもらった螺鈿細工の箱を見るたびに、あの日韓コンサートの素敵な思い出がよみがえります。
(山口)
発行:CHEKCCORI(チェッコリ) http://www.chekccori.tokyo/ https://twitter.com/chekccori https://www.instagram.com/chekccori/ 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F TEL:03-5244-5425 FAX:03-5244-5428 mail:info@chekccori.tokyo