CHEKCCORI通信 Vol.191【K-BOOKフェスティバル満員御礼! また来年お会いしましょう】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2024.11.28

CHEKCCORI通信 Vol.191 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

先週末のK-BOOKフェスティバルにお越しくださったみなさま、オンラインで視聴くださったみなさま、本当にありがとうございました。 初日からどんどん押し寄せる来場者の波に興奮し、楽しい会話をしながら本を売り、韓国の作家さんや書店のみなさんのトークに感動し、忘れられない2日間になりました。何より、会場にいるみなさんがとてもいい笑顔をしていて、自分も一緒にその場にいることが幸せでした。

K-BOOKフェスティバルのイベントはアーカイブでご覧になれます。 https://k-bookfes.com/#eventinfo ※一部イベントは11月30日(土)に公開されます

全国の62書店では引き続き「K-BOOKフェア2024」を実施中(チェッコリは12月7日まで)ですので、フェスティバルの余韻をどうぞお近くのお店でお楽しみください。

2025年のK-BOOKフェスティバルは11月22日(土)、23日(日)の開催予定だそうです。今年参加できなかった方も来年はぜひ!

(しみず)
お知らせ

2025年 日めくりカレンダー特別価格販売

イラストレーターで『モノから学びます 今日がもっと好きになる魔法』の著者、イム・ジーナさんの日めくりカレンダーを数量限定・特別価格で販売します。12色のカラフルな背景を楽しめる日めくりカレンダーで、2025年の毎日を鮮やかに彩りましょう!

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「ブックサンタ2024」であなたもサンタに

当店での「ブックサンタ」の受け付けは12月25日までです。まだの方はどうぞお急ぎください。

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2024年末年始営業時間のお知らせ

年内は12月28日(土)17時まで、年始は1月7日(火)12時から営業いたします。みなさまのご来店をお待ちしています。

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営業時間の変更について

店内でのイベント開催のため、下記のとおり営業時間を変更いたします。ご来店の際、お間違えのないようお願いいたします。

12月5日(木)12時~18時 12月12日(木)12時~18時 12月13日(金)12時~18時 12月17日(火)12時~18時 12月20日(金)12時~18時
イベント情報
 

12月5日(木)19:00~20:30 【店内+オンライン】『エンディングまでゆっくり(엔딩까지 천천히)』著者来日トークイベント―私を生かす話の力

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12月12日(木)19:00~20:30 【店内・無料開催】文学で癒される「大邱文学旅行in寿城」

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12月13日(金)19:00~20:30 【店内開催】チャン・ソク詩選集『ぬしはひとの道をゆくな』刊行記念 日韓の詩人+翻訳家の鼎談と、韓国詩の翻訳ワークショップ

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12月17日(火)19:00~20:30 【店内開催】チェッコリ読書クラブ:テーマは『2024年マイベストK-BOOKを持ち寄ろう』

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12月20日(金)19:00~20:30 【店内+オンライン】『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』刊行記念トークイベント 「文字から、音から――二つの〈翻訳〉で読み解く韓国文化」小山内園子×福留友子

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クオンのおすすめ

K-BOOKとK-カルチャーをガイドする新媒体『ちぇっくCHECK+』創刊!

K-BOOKの魅力を広く伝えるため、良質な読み物とブックリストを紹介してきたフリーペーパー『ちぇっくCHECK』。K-BOOKファンだけでなく、興味はあるけど何から読んだらいいか分からない…という方々からもご好評でした。 今年は、内容をさらに充実させて初のムック化! タイトルを『ちぇっくCHECK+(ぷらす)』とし、K-BOOKとK-カルチャーをガイドする新媒体として生まれ変わりました。 記念すべき創刊号の特集は「まるごとチョン・セラン」。これまでに10冊の単著が邦訳され、韓国だけでなく日本でもたくさんの人気を獲得している作家チョン・セランさんに、さまざまな角度からアプローチします。 作品紹介はもちろん、翻訳者たちのインタビュー、作家本人から直接回答いただいた100問100答、友人である朝井リョウさんの寄稿エッセイ、チョン・セランさんの最新書き下ろし掌編(日本語と韓国語の二言語)まで、ここでしか読めない特別なコンテンツを収録! 11月23~24日にかけて神保町で開催された「K-BOOKフェスティバル」と連動し、日本国内35の出版社がいま一番おすすめしたいK-BOOKのリストも掲載されています。豊富な内容をどうぞお楽しみください。

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クオン人文・社会シリーズ最新刊『美を感じる』が完成

「クオン人文・社会シリーズ」13冊目となる『美を感じる』が完成しました。最新刊では、「美」という壮大なテーマを取り上げます。 「美しさとは単なる快感の一種なのだろうか。美しさは、外部の対象に存在するのか、それとも私たち自身の中に宿るものなのか? 美的体験に影響を与える要因は何なのか? 時代や地域によって異なる美しさの内容と意味は、どのように解釈できるのだろうか? 西洋美学が、美しさに関する議論を美学として発展させたことを考えると同時に、東洋の伝統では美しさはどのように認識されてきたのか? 初めから難しい疑問ばかりだ。これから疑問のかたまりを追求しながら、五感で感じる美の旅に出かけよう」(プロローグより) 朝鮮半島固有の歴史や文化も紐解きながら、“五感”をとっかかりに、美とは何かという深遠な問いに迫ります。 翻訳を担当したのは、チェッコリ翻訳スクールの受講生のみなさん。なめらかで読みやすい文章にも注目です。

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店長のおすすめ本
 

★山口店長★おすすめの短編集

『꿈과 토템(夢とトーテム)』

11月のある日、旅行中にふらりとチェッコリを訪ねてくださった作家ウン・モドゥンさんの最新短編集『夢とトーテム』。 30歳を過ぎると、学生や社会人になりたての20代のようにきらきらした夢を追ったり、何か大きく人生を変えるような選択をしたりということはなかなか難しくなります。物語の中には、夢どころではなく毎日の生活に追われながら、“はたして今の人生は正解なんだろうか”と悩みや不安を抱える女性たちが登場します。自分の人生とはいえ自分ひとりの人生でないし、家や職場の人間関係などあれこれしがらみや制約があるけれど、友だち同士で悩みを聞いたり聞いてもらったりしながら、その中でちょっとだけ勇気を出してものの見方や行動を少し変えてみる彼女たち。軌道修正しながら前へ進んでいく姿に、きっと勇気がもらえるでしょう。「夢は、ミニマリズム」を読んでいたら、なんだかだんだん気持ちがすっきりしてきて、自分も家の片付けをしたくなりました。
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★かな店長★おすすめの人文エッセイ

『인생의 해상도(人生の解像度)』

とってもうれしいことがあった日、いつものなんでもない風景が輝いて見える。そんな経験をしたことはないでしょうか。では、何かあったわけでもない、ごく普通の日の風景にも輝くものを見つけ出すことができるとしたら?日々の生活はきっともっと味わい深くなるはずです。この本で、クリエイティブディレクターのユ・ビョンウクさんは「解像度の高い人生」を送ることの喜びを伝えています。そして、日常にある良いものを発見し、楽しむ方法を教えてくれます。例えば、私たちはスマホでたくさんの写真を撮りますが、撮った写真を見返すことはほとんどありません。でも撮影したときは何か心が動いたはず。そんな瞬間をちゃんと振り返れるように、特に大切な写真を「インスピレーション」というアルバムに入れてみる。それだけでも忘れていた記憶がよみがえってくる。こんな風に、日常を楽しむためのちょっとしたヒントを集めた本です。
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ミニコラム

<山口さやかの、目指せ!カレーな翻訳者>

#3 推しと永久凍土

まだ「推し」という言葉があまり一般的ではなかった2012年のことです。雑誌『韓国語ジャーナル』に韓国のインディーズ音楽グループのインタビュー記事が掲載されていました。付録CDに入っていた曲を耳にし、一瞬でその歌声の虜に。いったいどんな人たちで他にどんな曲があるんだろう、もっと情報を知りたい、とネットで検索をしたものの、日本語では情報を見つけられず、韓国のサイトで必死に検索して情報を探しました。素敵な曲に出会えた感動をぜひ伝えたいと思い、つたない韓国語でご本人たちへメッセージを送ってみました。すると、数日後にまさかの返事が! はじめての日本のファンだと言って喜んでくれました。 その翌月、ちょうどソウルで彼らのクリスマス公演があるという告知が出ていて、私は日本から見に行くことを彼らに伝えました。そして公演当日。到着したら楽屋に通してもらえて、本人たちと夢のご対面。挨拶と握手を交わし、客席へ。ライブでは大好きな歌声を生で間近で聞けて最高でした。歌詞の“サランへ”の部分を突如、“愛してる”とわざわざ日本語に替えて歌ってくれたのはもしかして私のため?と勝手に推測してひとりでにやにやしてみたり。ライブの合間には、クリスマスということでチケット番号の抽選大会などもあり大盛り上がり。当たらなかったな、って思っていたら、なんといきなり名指しで呼ばれ、ステージに上げられました。「日本からいらっしゃいました、山口さんです!」と紹介され、私のために用意したという花束とクリスマスプレゼント(お菓子がいっぱい入ったサンタさんの靴下)が手渡されました。えっ、なにこのサプライズ! ただの一ファンでしかないのに、驚くほどの温かいおもてなしを受けて、本当に夢のような一日でした。 そんな歓待を受けたら、もう「推す」しかありません! メンバーの一人(いわゆる「推しメン」)が読書好きで、読んだ本をSNSに上げ、毎日ものすごく長い日記を書いていました。彼のことを知りたくて、日記をチェックし、同じ本を読むぞという勢いで毎日たくさんの韓国語を読み続けていたら、急激に読む力がつき、万年TOPIK3級レベルだった私の韓国語は一気に6級まではねあがりました。音楽の道でなければ文壇を目指していたという彼の文章は私にとって最高の教材でした。おかげさまで一番上の級に合格しましたと報告したら、お祝いの言葉ももらえました。これはものすごく特殊なケースなのでしょうが、最初の出会いが特殊だったおかげで、今も、何かいい報告をすると推しが直接祝ってくれるという幸せな交流が細々と続いていて、私の活動の原動力になっています。 実は初対面のとき、彼は自分が読み終えた本にサインとメッセージを書いて譲ってくれました。それは申京淑(シン・ギョンスク)さんの短編集でした。当時、なんとか半分くらいは読んだと思うのですが、辞書を引くのに必死だったのもあってあまり内容を覚えていません。いつかちゃんと読み直したいと思いながら、読み終わってしまったら夢のような思い出がなんだか消えてしまいそうでなかなか勇気が出ず、私の積ん読本の永久凍土層に眠らせてあります。

(山口)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ) http://www.chekccori.tokyo/ https://twitter.com/chekccori https://www.instagram.com/chekccori/ 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-7-3三光堂ビル3F TEL:03-5244-5425 FAX:03-5244-5428 mail:info@chekccori.tokyo