CHEKCCORI通信 Vol.46 【「詩を読めばもっとわかる! 韓国人の心」特集 】

  
 
アンニョンハセヨ~。
 いよいよソウルは零度を下回る気温になり、
 東京も一気に冬を迎えたようですね。
さて12月16日(土)にクラシックコンサートの開催が決定しました。
 ちょっと早めのXmasコンサートとして弦楽三重奏を楽しんでいただきます。
 
イベント メイン
また1月には、ソルナルにちなんでお餅教室も予定しています。
季節を感じられるイベントをと、
 イベント企画担当としてもう少し気合いを入れて頑張ります。
 呼んで欲しいゲスト、聞きたいテーマなども大募集です。
(宣伝広報担当&木曜店長 ささき)
CHEKCCORI BOOK HOUSE
 http://shop.chekccori.tokyo/

◆◇ クオンからのお知らせ ◇◆

■2017年日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール開催
韓国の優れた文学作品を紹介している出版社クオンと
 韓国の本に関する様々な情報を発信しているK-BOOK振興会では、
 優秀な新人翻訳家の発掘を目指して翻訳コンクールを開催します。
選考は第一線で活躍されている作家・翻訳家によって行われ、
 受賞作品はクオンから刊行します。
 今ますます注目を浴びている韓国文学。
 その魅力を、翻訳を通じて伝えてみませんか?
※クオンでは「チェッコリ翻訳スクール」を来年1月より開講します
 http://www.chekccori.tokyo/news/school

◆◇ 店長のおすすめ ◇◆

■きむ店主おすすめの小説
 『현남 오빠에게』(ヒョンナムさんへ)
二十歳の私は、同郷の先輩ヒョンナムさんを頼りにして
 田舎からソウルにある大学へ。彼がすすめる学校の授業をとり、
 彼がいやがる友だちにはなるべく会わないようにして、
 彼の提案で公務員になるための受験勉強も始める。
 自分の人生を彼の言う通りにして10年も付き合った私。
 やっと自分の意思で生きることを決め、辛辣にプロポーズを断る手紙を書く。
 ベストセラー小説『82年生、キム・ジヨン』のチョ・ナムジュさんら
 人気作家7人による、女性をテーマにした短編小説集。
最近韓国ではフェミニズムを取り扱った本がジャンルを問わず人気。
 この小説も発売からわずか一週間で早くもベストセラーになっています。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/905
■ぱく店長おすすめの絵本
 『메리』(メリ)
『수박 수영장(スイカプール)』のアンニョンダルさんの最新作。
 お正月におじいちゃんの一声で、犬を飼うことになった一家。
 犬のメリとともに家族の時間も流れます。
 メリと家族との会話が手書き文字になっており、
 可愛らしい絵柄とともにほっこり。
 いかにも!なハルモニに、番犬になれないだろうな…というメリに、
 ずっとにこにこしてしまいます。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/904
■ふる店長おすすめの小説
 『지구영웅전설』(地球英雄伝説)
先日、来日イベントが行われた作家パク・ミンギュさんの
 もう1つのデビュー作と言われている作品です。
 ある出来事をきっかけに自殺を決意した韓国人の「僕」。
 スーパーマンの真似をしていて落ちたことにしようと、
 シャツにSの字まで書いて飛び降り自殺を決行しますが、
 韓国上空を飛んでいた本物のスーパーマンに助けられ、
 アメリカにある「正義の本部」へと連れていかれます。
 そこで彼はバナナマン(肌は黄色いが中身は白人)と
 名付けられ、地球を守るスーパー特攻隊の一員となるのですが…。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/774
■しみず店長おすすめのエッセイ
 『인생수업』(人生の教訓)
「即問即説」を通して10代から老人まで幅広く、
 人生の悩みに答えてきた法輪僧侶。“韓国国民のメンター”
 としても知られる彼が、今この瞬間を幸せに生きるために必要なこと
 は何かをわかりやすく説いてくれます。
 「我慢すること、耐えることは決して心の修行ではない」など、
 はっとさせられる言葉がたくさん詰まっています。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/621
 

◆◇「詩を読めばもっとわかる! 韓国人の心」特集 ◇◆

昔から詩がとても好きな韓国の人たち。
 ここ数年も、詩人が運営する詩専門のブックカフェが新しくできたり、
 SNSでコミカルかつシニカルな詩が人気を得たりと、
 相変わらず話題は尽きません。韓国人はなぜ詩が好きなのか、
 そんなことも考えながら、お気に入りの詩を探してみませんか。
 http://www.chekccori.tokyo/special/1712
■韓国現代詩の入門書ともいえる1冊。
 何から読めばいいかわからないという人におすすめです。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/192
■毎年、ノーベル文学賞の候補に挙がる名詩人、
 高銀(コ・ウン)さんのベスト詩集。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/903
■日本でも人気の絵本『こいぬのうんち』の著者、
 クォン・ジョンセンさんによる子どものための詩42篇を収録。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/892
■就職難と非正規労働者を経験した30代の猫好き詩人が描く
 正直で、ちょっと臆病かつグウタラで、温かい日常にふっと力が抜けます。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/761
■韓国の文化体育観光部長官でもある詩人、ト・ジョンファンさんが
 贈る愛と人生の賛歌。季節感あふれるカラーの挿絵もすてきです。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/172
■伝統的な韓紙と活版印刷で制作されたイ・グンベさんの詩集。
 パジュ市にある韓国唯一の活版印刷会社で手作りされたものです。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/899
■「伝説のフォーク歌手」、キム・グァンソクが生前に書き残した
 日記、手帳のメモ、手紙、歌詞などの肉筆原稿をまとめた遺稿集。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/244
■日本で学び、日本で獄中死した尹東柱の詩集は、韓国はもちろん、
 日本でも大変愛されています。チェッコリでも人気の1冊です。
 http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/238

◆◇ ミニコラム ◇◆

<ひと言では語り尽くせない光州・麗水の思い出>
文学で旅する韓国第二弾。行ってきました!
 今回のポイントは、ハン・ガンさんの『少年が来る』の舞台を巡るのと、
 いま韓国で一番人気だという麗水の観光です。
1日目は光州にて、ハン・ガンさんのお父さまで、
 著名な小説家ハン・スンウォンさんの講演会がありました。
 光州民主化運動を中心に、当時のご自身の葛藤やハン・ガンさんらの家族史、
 その頃の韓国全体の情勢など、まさに実体験された方の生の声を聴く
 大変貴重な時間となりました。
 会場のブックカフェ「スム」で、この夏チェッコリに来てくださった
 同店の店主アン・ソクさんと再会できたのもなんとも嬉しいことでした。
2日目は光州民主化運動の現場を見て回りました。
 主に案内してくださったのは、
 5.18国政課題実行推進委員長アン・ジョンチョルさん。
 当時大学生で、運動に参加していた方です。
 韓国の歴史に一石を投じた歴史的事件にもかかわらず、
 国内でも広く知らされていない、
 そしてこれから明らかにしなくてはならないことの多い光州民主化運動。
 その実際の出来事と、後世に語り継ぐ意義について、
 熱く、そしてわかりやすく解説してくださいました。
飛び入り参加のアン・ジョンエさんは、
 ジョンチョルさんの妹で、なんと店主きむの中学時代の先生!
 実際に体験した当時の談話には、なんともどきどきさせられました。
 そのせいでしょうか。光州民主化運動で亡くなられた方の墓地を訪れ、
 残された言葉や写真を見るとこの事件の重さが実感され、大変胸が苦しくなりました。
 光州民主化運動というと軍と学生の銃撃戦がクローズアップされがちですが、
 その事件が起こるまでの熱く静かな動きや、知られざる悲劇、
 いまに続く色々な思いを目の当たりにし、小説の主人公が何度もフラッシュバックする、
 そんな体験から、ハン・ガンさんの素晴らしさも改めて実感させられました。
夜は出版社「全羅道ドットコム」を訪れることに。
 有名人でない市井の人々のことを、その人たちの語る言葉で伝えたいと話す
 代表のファンさんからは穏やかながら芯の強い“光州の良心”を感じました。
3日目からは観光メインに麗水へ!
 海上ケーブルカーから眺める色づいた山と海、公園内の森林と崖から望む景色、
 ナイトクルーズしながら堪能した夜景と、目が休まる時がありません。
 もちろん食事も堪能しました。
 永遠に食べ続けられるのでは…と思ったテジカルビは、
 今でも毎日思い出すくらい柔らかく美味しかったです。
4日目に読経を聴きながら見た日の出帰りのマッコリと、
 朝から食べたカンジャンケジャンも忘れられません。
12月20日(水)19時からは報告会も予定しておりますので、
 どんな旅だったかもっと詳しく知りたい方も、
 来年は行きたいという方も、ぜひいらしてください。
 その時には店主きむの弟さんとの遭遇についても、お話ししたいと思います。
 
イベント メイン
(土曜店長 ぱく)

◆◇ まだ間に合うイベント情報 ◇◆

◆12月1日(金)19:00~20:00
 韓国のSF小説家チョン・ソヨンさんが語る韓国のSF小説事情
まだなかなかなじみのない韓国のSF小説。
 そこにはどんな未来が映し出されているのでしょうか?
 若手女性作家、チョン・ソヨンさんにうかがいます。
 
イベント メイン
◆12月5日(火)19:00~20:00
 チェッコリ翻訳スクール開講説明会
チェッコリを運営する出版社クオンでは、2018年1月より「チェッコリ翻訳スクール」を
 開講します。http://www.chekccori.tokyo/news/school
 そこでスクールについての詳しい内容や疑問にお答えする開講説明会を開催します。
 1月開講コースの講師陣が直接詳細を説明しますので、ぜひご参加ください。
 
イベント メイン
◆12月8日(金)19:00~20:00
 絵本『いろのかけらのしま』出版記念~韓国の絵本を日本の子どもたちに届けること~
数々の国際的な絵本賞を受賞している『いろのかけらのしま』。訳者の生田さんと
 担当編集者さんに、制作秘話と「韓国の絵本のすごさ」を語ってもらいます。
 
イベント メイン

__おしまいに__________________________
詩の特集、いかがでしたでしょうか。
 これ以外にも、CHEKCCORI BOOK HOUSEではたくさんの詩集を紹介していますので、
 こちらもぜひチェックしてくださいね。
 
チェッコリ翻訳スクール一覧
(金、土店長 しみず)
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