CHEKCCORI通信 Vol.136【おすすめ本のキーワードは愛犬、巡礼、カメラ、済州島、セルフガーデニング、そして、韓食留学!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2021.8.26

CHEKCCORI通信 Vol.136 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

暑さも台風もコロナも過ぎていくでしょう。
賢明な政策を出せない政権も通り過ぎていく気がします。

そのまま通り過ぎてはいけないことがあります。読書する習慣です。
チェッコリは、韓国に対するみなさんの好奇心を満たす本をご案内しています。 ただいま店舗は臨時休業中ですが、緊急事態が明けたらすぐにオープンしますので、 しばらくオンライン書店をご利用くださいね。
http://www.chekccori.tokyo/news/210818

臨時休業の間に、オンライン書店でいくつかのサプライズを準備中。
SNSやメルマガで随時お知らせしますので、どうぞご期待ください。
http://shop.chekccori.tokyo/
(店主 きむ)

お知らせ

店舗の臨時休業について

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、下記の期間、チェッコリの店舗営業を休止いたします。 どうぞご理解のほどお願いいたします。

2021年8月21日(土)~緊急事態宣言終了時まで
http://www.chekccori.tokyo/news/210818

第5回「日本で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」へのご応募ありがとうございました

例年よりも半年早くスタートした第5回「日本で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」は、 7月31日で応募を締め切り、今回は113名の方にご応募いただきました。
挑戦してくださった皆さん、どうもありがとうございました!

現在、審査の真っ最中で、今後の予定は次のとおりです。

2021年10月15日頃 結果発表
2021年11月18日  授賞式
※第3回K-BOOKフェスティバルにて、第4回同コンクール授賞式と同時開催予定
2021年12月末   受賞作刊行予定

なお、第6回「日本で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」は2022年1月に課題作を発表する予定です。 次回もたくさんのご応募をお待ちしています。

店長のおすすめ

きむ店主おすすめのイラストエッセイ

『자스민, 어디로 가니?』(ジャスミン、どこにいくの?)

16年間家族として一緒に暮らしていた愛犬ジャスミンと別れて3ヶ月。
画家である著者はジャスミンの匂い、仕草、触った時の感覚が忘れられない。
ジャスミンが恋しくて、何をしていてもジャスミンのことで頭がいっぱい。
喪失感を少しでも埋めるため、著者はジャスミンとの時間を書いてみることにした。
小学生だった息子二人と一緒に成長してきたジャスミンの一生が、可愛らしい絵と共に描かれている。
犬や猫と一緒に暮らしている人に絶対おすすめ。
子犬の立場で人間を見ているジャスミンの日記編のところでは笑ってしまう。
韓国語中級ぐらいの学習者にもおすすめ。
著者はクオンのショートショートシリーズ01『夜よ、ひらけ』を書いたチョン・ミギョンさんの夫で、 チョン・ミギョンさんのことも書かれているので、『夜よ、ひらけ』のファンにもおすすめ。
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しみず店長おすすめのYA小説

『순례 주택』(巡礼住宅)

人への感謝を忘れない「巡礼者」として人生を送りたいという75歳のスルレさんと中学三年生のスリムの名コンビが、 生活力も経済力もないのにプライドだけは高く、学歴やお金のない人たちをばかにするスリムの家族を少しずつ変えていく。
舞台は、スルレさんが所有する庶民的な低層マンション「巡礼(スルレ)住宅」で、
個性的な住人たちも巻き込んで描かれるシットコムのようなYA小説。
いくら大変な目に遭っても懲りないスリムの家族が憎らしくもあるけれど、そんな彼らを厳しくも温かく包んでくれるコミュニティの存在にほっとさせられる。
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ぱく店長おすすめの児童書

『두 배로 카메라』(二倍増しカメラ)

小説は長すぎるけど絵本はちょっと……という方には、単語も比較的簡単な小中学生向けの本がオススメです。
こちらはちょっぴりビターながら、展開がスピーディーでコメディ要素もあります。
カメラで写すたびに対象が二倍に増えたら、あなたは何を写しますか? そして、増えたものをどうしますか?
増えすぎて困った主人公が本物を見つけようとするそのとき、本物とは何か一緒に悩んでみませんか。
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ノ店長おすすめの旅行案内書

『나의 문화유산답사기―제주편 :감귤 에디션』
(私の文化遺産踏査記――済州編:ミカン版)

世界的観光地としても知られている済州島。 この本はただの観光地だけでなく、文化遺産や歴史など本当の済州島が分かる1冊と言えます。
著者ユ・ホンジュンさんの人文学的知識と愛に満ちた物語と共に辿っていくと、また違った目線からの済州島が見えてくるはずです。
あまり知られていなかった場所や済州オルレのトレッキングコースも紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
どの季節に行ってもいい済州島。今度、済州島を訪れる際にお供にすると役立つこと間違いないでしょう。
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ジヨン店長おすすめのエッセイ

『나라는 식물을 키워보기로 했다』
(私という植物を育てることにした)

連日続くコロナの脅威、人々の敏感な心に揺らぐ日常、他人に向けられるとがった言葉、失望と自責が繰り返される日々…。
こういう時こそ自分自信を放っておいてはいけない、まるで植物の世話をするように真剣に自分の心を覗いてケアする「セルフガーデニング」(Self Gardening)が重要であると、「+1cm」シリーズで人気の著者キム・ウンジュさんは語ります。
本書は、「私」という存在に対する新たな考え方と心を癒すクリエイティブな方法を、鋭い洞察力や共感力に満ちた文章と温かいイラストで伝えています。
この本を読んでいるうちに、清らかな「自分の心」に「私」という緑のさわやかな新芽が芽吹くのに気づくかもしれません。そして、自分を知り、愛し、唯一の存在である「私」を育て続け、その旅程の最後にはみずみずしく輝く「私」に出会えるかも。
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ささき店長おすすめの日本語で読めるエッセイ

『韓食留学1999 コリアン・フード・コラムニストのできるまで』

1999年にソウルで暮らし、多くの仲間と出会い、たくさんの韓国料理を食べ、その魅力にハマり、 コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんを誕生させた貴重な食の留学記。
当時のソウルの風景や人々の暮らしぶり、流行りの食べ物や歌―― 時代を映した文面は、人気ドラマ『応答せよ』シリーズを彷彿させ、その姿がイキイキと目に浮かんできます。
今や韓国料理を解説させれば右に出る人はいない唯一無二の存在ともいえる八田靖史さんの原点を知ることができ、 彼をそこまで魅了した韓国料理についてもっともっと知りたくなってしまいます。
巻末には、留学に興味のある人のために2021年時点での留学情報もあります。

8月27日(金)には八田靖史さんを招いたイベントも開催します。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/6529?mc_id=800
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ミニコラム

翻訳スクールの先生方のご活躍

9月からチェッコリ翻訳スクールの新学期が始まりますが、 みなさんご存じのとおり、講師の先生方は各方面でご活躍中です。
今回は、そんな先生方の近況をまとめてお知らせしたいと思います。

まずは、出版翻訳入門コース、出版翻訳基礎コースの古川綾子先生。
7月からNHKのステップアップハングル講座で、韓国文学をテーマに翻訳のポイントなどを解説されています。
9月は『僕は李箱から文学を学んだ』(クオン)の中からキム・エランさんのエッセイ「カードゲーム」を取り上げるそうです。 https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=6810_01
https://www.nhk-book.co.jp/detail/text-09555-2021.html

文芸書読解コースのきむふな先生は、9月に開催される「東アジア文学会議2021北九州」のシンポジウムに登壇予定です。
テーマは「地球を聴く~持続可能性と文学ができること」で、 パネラーは、きむふな先生のほかに作家の桐野夏生さん、村田喜代子さん、平野啓一郎さん、吉岡忍さん、 中国出身の詩人・翻訳家の田原さんと豪華な顔ぶれです。
https://culturecity2020-kitakyushu.com/event/literature/bungakukaigi/

文芸書翻訳コースの吉川凪先生は、『世界でいちばん弱い妖怪』(キム・ドンシク著、吉川凪訳、小学館)を11月刊行に向けて準備中です。
『GINZA』最新号の韓国カルチャー特集でも紹介していますが、18編からなる超短編集で、 以前、店主のきむもおすすめしていたキム・ドンシクさんの初邦訳です。
https://ginzamag.com/magazine/2021-09/

最後に、今期は授業がありませんが、ノンフィクション翻訳コースの桑畑優香先生が今週末(28日)、 大学生が読み解くBTSと社会~『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』×『BTSオン・ザ・ロード』『BTSとARMY』『BTSを読む』~にゲストとして参加されます。
チェッコリでも7月にイベントを開催して大好評だったこの本に、BTSというキーワードから切り込みます。 著者のみなさん自らが企画したとのこと、楽しみですね。
https://hit-moyamoya2.peatix.com/
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/2332
(土曜店長 しみず)

イベント情報

8月27日(金)20:00~21:00
【オンライン】ささきの部屋Vol11~あの八田靖史さんに迫る”コリアン・フード・コラムニストのできるまで

今回のゲストは、コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんです。
八田さんの原点とも言える1999年の韓国留学の思い出を綴り、コリアン・フード・コラムニストが誕生するまでを辿った新刊本 『韓食留学1999 コリアン・フード・コラムニストのできるまで』の刊行をきっかけに、 八田さんの知られざる素顔に迫りつつ、コリアン・フード・コラムニストとして仕事に向きあう姿勢について伺います。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/6529?mc_id=800

9月18日(土)各13:00~14:00
【オンライン】韓国時代劇の歴史がよくわかる講座―第1回 朝鮮王朝の歴史と人物

5年ぶりに康熙奉(カン・ヒボン)先生に登壇いただくことになりました。
韓国時代劇から歴史を知ることができる『新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物』の刊行を記念して、3回に渡り、お話を伺います。
第1回は、韓国時代劇によく登場する中宗(チュンジョン)、光海君(クァンヘグン)、英祖(ヨンジョ)、正祖(チョンジョ)といった国王の実像に迫ります。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/6686?mc_id=809

9月21日(火)20:00~21:30
【オンライン】『愛の不時着』を誕生させた韓国ドラマの力の源泉を探るシリーズ①

第1次韓流ブーム以前から韓国ドラマを見続け、多くの俳優への取材経験を持つライターの小田香さんと、 韓国映画にも造詣の深いライターの佐藤結さんが、韓国ドラマの魅力を様々な角度から解説するシリーズです。
第1回目は『冬のソナタ』や『宮廷女官 チャングムの誓い』などの人気ドラマについて、社会現象にもなった日本でのブームと併せて駆け足で振り返ります。
『梨泰院クラス』などで世界的に注目される韓国ドラマの現況についての解説もあります。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/6532?mc_id=803

9月23日(木・祝)20:00〜21:30
【無料オンライン】キム・ヨンス作品を楽しむシリーズ~第3回『世界の果て、彼女』読書会~

シリーズ3回目のテーマ本は、2014年に刊行した短編集『世界の果て、彼女』。
黄順元文学賞を受賞した「月に行ったコメディアン」をはじめ、機知にとんだ文章の底に、人間への深い愛情と社会へのまっすぐなまなざしが感じられる短編7作が収録されています。
ゲストに、本書を翻訳した呉永雅さんと、2005年に5都市で開催されたキム・ヨンスさんの講演をコーディネートした崔真碩さんをお招きします。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/6612?mc_id=808

9月24日(金)19:00~21:00
【オンライン】チェッコリ大学・映画評論家寺脇研が語る―韓国の政治・歴史・ジェンダー&フェミニズムを知る韓国映画30選

現代韓国映画について、進歩派政権時代における黄金期の作品と最近の作品を比較、論評するシリーズの第2回目。
「日韓関係最悪の時代」と言われる今、『ロスト・メモリーズ』、『力道山』、『韓半島』、 『お嬢さん』、『金子文子と朴烈』、『マルモイ ことばあつめ』などを取り上げながら、 日本統治時代を舞台にした韓国映画から見えてくる歴史問題への向き合い方について考えます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/6417?mc_id=798

おしまいに

昼間はまだまだ暑いですが、
夜には秋の虫の鳴き声が聞こえるようになりましたね。
日中も涼しくなってきたら、てくてく散歩するのが楽しみです。
(土曜店長 しみず)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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