CHEKCCORI通信 Vol.110 【10%割引クーポンのご利用は7月31日(金)まで】


2020.7.27

CHEKCCORI通信 Vol.110

http://www.chekccori.tokyo/

ごあいさつ

夏らしい夏をほとんど感じることなく7月も終わりですね。

チェッコリでは8月からカフェメニューの提供を再開できるかと考えていましたが、
今の状況ではちょっと厳しいね・・・という判断に至りました。
様子を見ながら、新メニューの発表と共にじゃじゃーんと再開できればと思いますので、
もうしばらくお待ちくださいませ。

店内は、こまめに換気もしながら涼しくしてお待ちしています。
ご来店の道中、どうぞ水分補給もお忘れなく。

オンラインでのご注文もどうぞご利用ください。
「CHEKCCORI BOOK HOUSE」
http://shop.chekccori.tokyo/
書籍注文代行
http://www.chekccori.tokyo/order
(土曜店長 しみず)

お知らせ

【夏季休業のお知らせ】

チェッコリとオンライン書店「CHEKCCORI BOOK HOUSE」では、
2020年8月9日(日)~8月17日(月)を夏季休業とさせていただきます。
例年になく少し長めの夏休みを頂戴いたします。どうぞご了承ください。
なお、夏休み前までに発送させていただくためには、
7月30日(木)中をメドにご注文いただけますよう、お願いいたします。

【10%割引クーポンは7月31日(金)まで】

5周年記念10%割引クーポンのご利用は、7月31日(金)までです。
店頭では受信しているメルマガをお見せください (対象商品は、韓国語原書、クオン刊行の書籍に限ります)。
またオンラインショップ(http://shop.chekccori.tokyo/)では、下記クーポンコードを入力してご利用ください。
クーポンコード:3qnwdiog1cmc

【チェッコリ翻訳スクール 2020年9月開講コース募集開始】

5月期に続き、9月開講講座もオンラインにて開催します。
今期も8コース開講します。お申込みは8月16日(日)まで。
出版翻訳入門から、小説を読み解く力を付けるコース、そして文芸書と
ノンフィクションのそれぞれの分野で、あなた自身が読んでみたい、
チャレンジしてみたいコースを見つけてみましょう。
http://www.chekccori.tokyo/school/list

店長のおすすめ

きむ店主おすすめの人文書

『번역과 일본문학』(翻訳と日本文学)

チェッコリを始める時に、翻訳家を目指す人のための選書に力を入れました。
100冊以上翻訳に関する本を仕入れて翻訳に役立つ本の棚を作ったぐらいです。
その後も翻訳に関する本はできるだけ仕入れて紹介してきました。
今回おすすめする本は、『翻訳と日本文学』です。
韓国の近代は欧米、中国はもちろん日本との関係から形成されていてそれは
いわば翻訳ということを経て成立していくことを、日本文学を例にして書いた論文集です。
中でもキム・チュンミ先生の「翻訳と文学」編の中の「翻訳家の姿勢」は、
村上春樹さんを例に挙げていて、原作を裏切る翻訳についての話が面白いです。
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しみず店長おすすめの児童書

『아홉 살 마음 사전』(9歳のこころのじてん)

小学3年生ごろに芽生え始めるといわれる
複雑な感情を表すのに役立つことばのじてん。
かわいらしいイラストとほのぼのした例文が、
形容詞の微妙なニュアンスの違いの理解を助けてくれます。
刊行されたばかりの『9歳のこころのじてん』(拙訳、小学館)の翻訳作業を通じて
韓国語は日本語に比べて形容詞がとても豊富だということをあらためて実感!
というわけで、チェッコリのロングセラーではありますが、
あらためておすすめしたい1冊です。
語彙力を増やしたい方、しばし子どものころにタイムスリップして
自分の気持ちに正直になりたい方にもぜひ!
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ぱく店長おすすめの絵本

『너와 함께』(いっしょだよ)

表紙の単純ながらも大胆に描いた犬と女の子のツーショットに、
パーンっと心を撃ち抜かれました。
ストーリーはなく、絵と、それにまつわる犬や植物たちと心通わす童詩が見開きに一篇ずつあります。
簡単な言葉で書かれた詩は、作家パク・ヒョンジンさんの見れば見るほど吸い込まれる絵と対をなしていて、
何度も読みたくなります。
いつでも目に見えるところに置いておきたくなる、大人にこそ勧めたい絵本です。
ちなみに、よこしまな大人(私)はグッズがほしいと思ってしまいました。
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魯店長おすすめの詩集

『한국인이 가장 사랑하는 명시 100선』(韓国人が最も愛する名詩100選)

ソ・ジョンユン詩人が選んだユン・ドンジュ、キム・ソウォル、ハン・ヨンウン、
ユ・チファンからリルケ、プーシキンまで、教科書にも載っていて
韓国人なら馴染みのある詩ばかり集められています。
ゆっくり声に出して読んでみましょう。
時には癒され、時には慰められる詩の力。いつまでもそばに置いておきたい1冊です。
自分だけのお気に入りの詩、見つけてみませんか?
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さわだ店長おすすめの人文エッセイ

『당신이 집에서 논다는 거짓말』(あなたが家で遊んで暮らしているという嘘)

子育てをしながら会社勤めをしていると「子どもがかわいそう」などと言われ、
悩んだ末に仕事を手放し、専業主婦になった著者。
毎日朝から晩まで家事・育児をこなすも、
今度は「あんた最近家で遊んでるんだって?」
「旦那に感謝しなきゃダメよ」と言われるように。
いつから主婦は「家で遊んで暮らしている」と言われるようになったのか?
なぜ主婦の労働は無給なのか?
「全ての問題の核心にはお金の問題がある」という著者が、
マルクスの「資本論」といった経済学の古典から現在の国内の書籍まで、
15冊を紹介しながら、主婦の労働問題とお金の関係について考える。
感情論にとどまらず、フェミニズムや資本主義、福祉、社会学などを織り交ぜながら
広い視野で分析しながらも、エッセイのような語り口で書かれた親しみやすい一冊。
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ミニコラム

「その後を辿る」姿に胸、熱く

「第3回日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」の授賞式を
7月24日(金)チェッコリで行いました。
Zoomで参加した人もいてコロナ時代の授賞式になりました。

授賞式に合わせて翻訳本も無事刊行され喜びが倍になりました。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1779
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1780

韓国文学の読者がどんどん増えていますし、
翻訳家を目指す人にこの賞が一つの目標にもなっていると聞くと
とても嬉しくなります。

この翻訳コンクールを続けていける力にもなります。
第4回の翻訳コンクールの締め切りは2020年12月末です。
皆さんの応募をお待ちしております。
http://www.cuon.jp/info/889
(店主 きむ)

イベント情報

7月28日 (火) 20:00 – 21:30
【オンライン】アジア文学の誘い@チェッコリー最終回『黒山』

「アジア文学の誘い@チェッコリ」もいよいよ最終回です。
第12回となる今回は、韓国文学から『黒山』です。
1800年代、朝鮮王朝による天主教(ローマ・カトリック)信徒への迫害が凄惨を極めていた時代の埋もれていた史実にこだわり、膨大な資料をもとに虚構を織り交ぜながら、人間たちの切実な生の営みを描いた韓国を代表する作家、金薫による歴史小説の真骨頂といえる一冊です。
ゲストとして翻訳者の戸田郁子さんにも仁川からzoomでご参加いただきます。
重厚な歴史物語の魅力をたっぷり伺いましょう。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=709

8月7日 (金) 20:00 – 21:00
【オンライン】『マルモイ ことばあつめ』で考える日本植民地時代

話題の映画『マルモイ ことばあつめ』について、映画の中に登場する朝鮮語学会の人々が、
命がけで自分たちの言葉を守ろうとした背景を、歴史的な事実と重ねながら考えます。
また、同時期を題材としたそのほかの韓国映画についても映画ライター・佐藤結さんにお話いただきます。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=713

8月21日 (金) 19:00 – 21:00
【オンライン】第3期[チェッコリ大学]韓国文学100年を学ぶ⑦

【[チェッコリ大学]韓国文学100年を学ぶ】もいよいよ残り3回となりました。
7回目のテーマは、高度経済成長期の文学。1970年代の産業化と都市化がもたらした
様々な問題に対する提議や挑戦を描いた作品について学びます。
講師は、翻訳家のきむ ふなさんです。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=712

9月16日 (水) 19:00 – 21:00
【オンライン】第2期[チェッコリ大学]分断に抗する芸術家たち⑥

徐京植先生によるチェッコリ大学「分断に抗する芸術家たち」最終回となる第6回のテーマは、
「ある在日朝鮮人の美術遍歴―徐京植(ソキョンシク)の西洋美術巡礼より」です。
在日朝鮮人である徐京植先生が、約35年にわたって見つめてきた西洋の美術の世界は、
「見ている自分は誰か」を問う行為であったとおっしゃいます。
その行為の中に投影されてきた「朝鮮」について考える試みです。
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=700
おしまいに
5年前に読んだ時には、実は一言も一行もその内容を理解できていなかった本を
読み返してみたら、ウンウンと頷ける自分の成長を感じました。
日々の中では小さくて気づかなかったけれど、これが5年間という月日で得られた財産なのですね。
(宣伝広報担当 ささき)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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