CHEKCCORI通信 Vol.148【イ・ヒョンさんのベストセラー『青いライオンのワニニ』と一緒に冒険しています】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.2.24

CHEKCCORI通信 Vol.148 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

2月があっという間に去っていこうとしています。

店舗はまだ臨時休業中ですが、 オンライン書店では韓国語の本に加え、日本語の本の登録をどんどん進めています。

中でもおすすめは1月に刊行されたこの2冊の学習書。
それぞれ、「漢字語」と「イラスト&語呂合わせ」で語彙を増やそうというものです。
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15371/?t=20220222
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15366/?t=20220222

日本語の本は小説やエッセイなども順次登録していきます。
「文芸」「人文」「語学」などのタブをクリックすると、 「日本語本」のカテゴリーがありますので、 どうぞチェックしてみてくださいね。
(しみず)

お知らせ

臨時休業延長のお知らせ

まん延防止措置の延長に伴いもうしばらく休業いたします。
http://www.chekccori.tokyo/news/220209

ご不便をおかけしますが、オンライン書店をどうぞご利用ください。
https://chekccori-bookhouse.com/

第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」応募要項

課題作は今回も2作品の短編小説です。
2作品が収録された書籍はただいま予約受付中で、入荷分からから随時発送しています。
http://k-book.org/transcompe/6thhonyaku/

お得な2冊セットはこちら
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15360/?t=20220222

バラ売りもあります。
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15356/?t=20220208
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15357/?t=20220208

コンクールのおおまかなスケジュールは次の通りです。

応募期間 :2022年5月~2022年7月末日
選考期間 :2022年8月~2022年10月
結果発表 :2022年11月 ホームページ等にて発表
受賞作刊行:2023年3月予定

課題作はどんな作品なのか、まずは読むことから始めてみませんか。

店長のおすすめ

きむ店主おすすめの詩集

『月の光がクジラの背中を洗う時』

精神的に疲れたときの薬として私は詩を読む。 3.11のときもそうだったが、長い長いコロナの今もやはり詩が薬となっていて、 散文よりも、あまり明確ではないぼんやりした詩のことばが心に効く。

『地球にステイ!』に続き、今度は世界の108名の詩人に「自主隔離」をテーマに詩をリレーして頂いた。 いわゆる連詩である。108名がそれぞれ書いたものが合唱のように一つの詩になっている。

詩を読むこと以上に詩集を編むことも薬になることがわかった。 みなさんと一緒に朗読会もしてみたい。
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しみず店長おすすめの小説

『판타스틱걸(ファンタスティックガール)』

韓国KBSで放映後、Netflixでも配信されているチェ・ガンヒ主演の『こんにちは? 私だよ!』の原作本。 27歳の「私」とタイムスリップしてきた17歳の「あたし」が出会い、 互いの姿や生き方にイライラしぶつかり合ったりしながらも、次第に心を動かされ行動していく様子に心がヒリヒリしたり、ジーンとしたり。 ちょっとほろ苦い大人の成長物語です。まもなく邦訳刊行予定。
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ぱく店長のおすすめの実用書

『주말엔 옷장 정리 – 삶은 심플하게, 스타일은 나답게(週末はクローゼットの整理ー人生はシンプルに、スタイルは私らしく』

世の中に整理整頓されたクローゼットを持っている人はどれくらいいるのだろうかと、毎朝乱雑なクローゼットを横目で見ながら思ったりします。 「整理方法」の問題だとはいうけれど、「整理の維持」がいちばん大変なのは身にしみています。 どうしても放置しがちなクローゼットですが、いざ整理したときの達成感は自分の未来に一筋の光が見えたかのような錯覚すら起こしてくれます。 そんないつも目にせずにはいられないクローゼットの整理方法を漫画を交えて楽しく教えてくれます。 服飾用語もたくさん出てくるので、韓国ファッションに興味がある方にもオススメです。
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ノ店長おすすめの小説

『옷소매 붉은 끝동 2권 세트(袖先赤いクットン 全2巻セット)』

2PMのジュノが主演を務めた時代劇ドラマの原作小説。 1700年代後半の朝鮮。世子のイ・サンは、冷徹な完璧主義者だが、残忍で無慈悲な現在の王である祖父によって実の父親が殺された過去がトラウマとなっています。 そんな中、女官ソン・ドクイムに出会い思いを寄せるように。 聡明なドクイムは、将来の王であるイ・サンの側室になることは身に余る光栄だと分かっていますが、自由を束縛され、自分のささやかな楽しみさえも奪われるであろうと考えると、彼の思いを受け入れることができません。 激しく緊迫した政治が展開される宮中で、切なく波乱万丈なロマンスが繰り広げられます。 綺麗な宮中の小物や服飾を楽しめるドラマも一度ご覧くださいね。
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ジヨン店長のおすすめのエッセイ

『요즘 사는 맛(この頃の暮らしの味)』

「食べて生きていくこと」に誰よりも熱心な12人の作家たちが語る日常の食べ物エッセイ。 誰にも日常の疲れを和らげる自分だけの「ソウルフード」がある。 ごはんを一緒に食べるだけで挨拶代わりになり、話に花を咲かせたら、別れる時は忘れられない貴い思い出にもなる。 誰かと食事を共にするささやかな日常が恋しいこの頃、本書の物語はまるで作家たちが準備した食卓を一緒に囲んでいるような気分にもさせてくれる。 「食べること」に込められた意味を様々な視点から味わえるこの本は、特別な記憶になった美味しい一杯から大切な人と共にした温かい一食まで、12人の作家たちの「この頃の暮らしの味」を物語っている。
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ミニコラム

ワニニと一緒に冒険の旅に出てみた

昨年7月、友人4人と一緒に韓国語の原書を読む会を始めてみた。 一昨年、オンラインの韓国語教室で一緒に学んだ仲間に勇気を振り絞って声をかけると集まってくれたのだ(案外、こういう声掛けには勇気がいる)。

読みたい本をいくつか出し合った中で決まったのは、長編童話の『푸른 사자 와니니(青いライオンのワニニ)』だ。

https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/12779

著者は、『1945, 鉄原』『あの夏のソウル』などの邦訳もあるイ・ヒョンだ。
Twitterで『ショウコの微笑』の翻訳者である牧野美加さんが面白い!と呟いていたのがきっかけだった。

いざ始めようと思うと、どんなやり方がいいのか誰もわからない。もちろん私も。 話し合って、月1回、概ね4ページほどを各自5~6行ずつ訳しながら読み進めることにした。 なので、まだやっと50ページほどという亀の歩みだ。

通訳案内士の資格を持っている人もいるが、みな主に中級から上級を目指すメンバーたちで、 誰かが「正解」をもっているわけではない。 だから、みなでうんうん唸りながら、どんな表現になるのか、どんな情景なのかを共有しながら、ゆっくりと毎月読み進めている。

だが、10ページ、20ページ、そして50ページとなってきて、白黒にしか見えなかった作品がだんだん色を帯びてきたような感じがして楽しくなってきた。

どうもがいてもいい日本語が見つからないな、と訳にこだわっていた時、一人のメンバーが呟いた。 「5人で読み進めているのだから、みなが同じ情景を思い描けているのならそれでいいのでは?」と。 そうだ! 物語を楽しみ、仲間と一緒に楽しみたい、そう思って始めたことだった。

ワニニと一緒に冒険の旅を満喫しながら、私も仲間と一緒に読書の旅を続けたいと思う。 きっと今までにはない世界が広がっていると思うから。

(宣伝広報担当 ささき)

イベント情報

【オンライン】クオン読書クラブ―第7回『ある夜』

昨年末、韓国の小説家50人が選ぶ「今年の小説」で、ユン・ソンヒさんの短編集『날마다 만우절(日々、エイプリルフール)』が同点1位に選ばれました。 「ある夜」も、この短編集に収録されています。 今を生きる私たちの心に響くユン・ソンヒさんの短編について、思い思いに語り合ってみませんか。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30727?mc_id=857

【オンライン】ささきの部屋Vol.18―(ま)さん&アサノタカオさん、父と娘が「韓国文学」を語る

今回のゲストは、SNSなどで話題の『「知らない」からはじまる 10代の娘に聞く韓国文学のこと』の著者であるサウダージブックスのアサノタカオさんと、娘の(ま)さんです。 父娘によるインタビュー形式というこの本の企画のこと、10代の(ま)さんが感じた「韓国文学」と「知らない」からはじまった韓国への興味など、たっぷりお話をうかがいます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30723?mc_id=856

【オンライン】韓国ドラマはなぜ私たちに「刺さる」のか? 〜深沢潮さんと韓ドラの魅力を語る夕べ〜

昨年末、また気になる一冊が刊行されました。 『大人もハマる!韓国ドラマ 推しの50本』(大月書店)です。 いったいどんな50本なのでしょうか。気になりますよね。 大人もハマる韓国ドラマの魅力について、著者の渥美志保さんと韓ドラファンでもある作家の深沢潮さんに熱く語っていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30593?mc_id=852

【オンライン】韓国時代劇三部作で一番面白い歴史を語る講座―第2回 時代劇「宮廷女官 チャングムの誓い」のツボを語り尽くす

康熙奉(カン・ヒボン)先生をお招きして韓国時代劇と歴史に関するお話を伺うシリーズ。 2回目は「宮廷女官 チャングムの誓い」についてです。 チャングムが「朝鮮王朝実録」に登場するのは1515年から1544年。 その30年の間にチャングムは歴史にどう名を残したのか。彼女の人生について興味深い出来事を交えて解説していただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/28208?mc_id=839

【オンライン】「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を語る会―第4回課題作『ある夜』

4回シリーズのこちら。今回のテーマは『ある夜』(コンクール第4回の課題作)です。 ゲストは同書で最優秀賞を受賞した金憲子さんと審査員の清水知佐子さん。 翻訳にまつわるさまざまなお話に加え、事前アンケート「私はここで悩みました」をもとに訳文を検証し、その翻訳プロセスを紐解きます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30548?mc_id=847

オンライン【チェッコリ大学】言語学者・野間秀樹先生から見た「K-POPと韓国ドラマの韓国語の世界」/第2回「ドラマと言語」

野間秀樹先生の手引きによって、言語と音楽や映像との巡り合いを、とりわけ韓国語という言語から照らしていく3回シリーズ。 2回目は、いつの時も韓流ブームのリード役である韓国ドラマと韓国映画です。 「愛してるよ」というドラマのことばは、日常のことばとどう違うのか。 話している人が素敵だから? そんなことから言語の世界を探求します。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30596?mc_id=854

【オンライン】韓国時代劇三部作で一番面白い歴史を語る講座―第3回 3代王・太宗と神徳王后の確執について語り尽くす

太宗は朝鮮王朝の27人の国王の中で最も強力な王権を発揮した人です。 その継母が神徳王后で、康熙奉先生の直系の先祖であり、先生の一族が済州島に多いのも太宗と神徳王后の確執の末に流罪になってしまったからだそうです。 韓国時代劇でよく取り上げられる太宗と神徳王后の人間関係を史実に基づいて語り尽くしていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/28209?mc_id=840

オンライン【チェッコリ大学】言語学者・野間秀樹先生から見た「K-POPと韓国ドラマの韓国語の世界」/第3回「TAVnet(タブネット)と言語」

TAVnetとは、光の世界に文字に書かれたことば(Text)、音で実現することば(Audio)、 そしてそれらがことばではない映像(Visual)と渾然一体となりながら、net上を駆け巡るさまを言います。 そうしたTAVnetの時代の言語とは。韓国語とは。日本語とは何なのか。 第1回と第2回の内容をさらに展開して、まとめていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30597?mc_id=855

【オンライン】「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を語る会―第5回課題作『白い船(仮)』

4回シリーズのこちら。今回のテーマは『白い船(仮)』(コンクール第5回の課題作)です。 ゲストは同書で最優秀賞を受賞した東峰直子さんと審査員の清水知佐子さん。 翻訳にまつわるさまざまなお話に加え、事前アンケート「私はここで悩みました」をもとに訳文を検証し、その翻訳プロセスを紐解きます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30549?mc_id=848

おしまいに

小説に出てきた韓国チキンが食べたくなって
デリバリーしてみました。
近所に専門店が予想以上にできていて
ちょっとうれしい&びっくりです。
(しみず)

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