CHEKCCORI通信 Vol.150【店内もちょっぴりリニューアル。3月22日から営業を再開しました!】

※このメールは、チェッコリからお送りしています。

2022.3.24

CHEKCCORI通信 Vol.150 http://www.chekccori.tokyo/


ごあいさつ

長らくお休みをいただいていましたが、 22日(火)よりようやく営業を再開しました。

店内の本を並べているテーブルの配置を変えたりしたせいか、 前より少し広く感じる!と好評をいただいています。
新しい棚も置いて中古本や貴重本のコーナーを設けたほか、 棚ごとのジャンル表示も見やすくしました。

プチリニューアルではあるものの、店内のあちこちが少しずつ変化していて、 これまでとはちょっと違ったチェッコリの雰囲気を味わっていただけると思います。

年度末の慌ただしい時期だと思いますが、 そんなときこそ、束の間のほっこりした時間を味わいにいらっしゃいませんか。

スタッフ一同、心よりお待ちしています。
(しみず)

お知らせ

2022年5月開講「チェッコリ翻訳スクール」受講生募集中

韓国本のブームとともに翻訳に関心のある方がますます増える中、チェッコリ翻訳スクールの2022年5月開講分の受講生を募集しています。 今期から、人気の朴慶姫先生「実務翻訳」コースに、実践コースが新規開講。 全11クラスで、すでに定員に達したクラスもあります。 受講をご希望の方は、どうぞお早めにお申し込みください。
http://www.chekccori.tokyo/honyaku_school

国際女性デー「神保町でジェンダーを語ろう」キャンペーン開催中

千代田区男女共同参画センターMIW主催の国際女性デーイベントにチェッコリも協力し、ジェンダーについて考える本のコーナーを設けています。 また、この企画に関連して、エッセイ、コミック、小説などおすすめのフェミニズム本についてまとめたチェッコリオリジナルしおりを作成しました。 ミモザをあしらった春らしいデザインで、店舗、またはオンライン書店で本をお買い上げの方にもれなく差し上げています。 限定100枚ですので、ご興味のある方はどうぞお急ぎください!

第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」課題作は李箱文学賞受賞作

新人翻訳家の発掘を目指し、今年で6回目を迎える翻訳コンクール。
http://k-book.org/transcompe/6thhonyaku/

韓国からまとめて仕入れた課題本も、残り少なくなってきています。
「화장」は李箱文学賞、「나의 루마니어 수업」は李箱文学賞の優秀賞を受賞していて、すぐれた作品に触れることは読解力や翻訳力を養うことにもつながります。
まずは読んでみることから始めてみませんか。
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15356
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15357

お得な2冊セットもあります。
https://chekccori-bookhouse.com/surl/P/15360
店長のおすすめ

★しみず店長★おすすめの詩集

『섬(島)』

韓国人が最も愛する詩の一つであり、tvNドラマ「이번 생은 처음이라」(この恋は初めてだから)にも登場した「訪問客」が収録されています。

その人は/過去と/現在と/そして/未来を一緒に連れてくるからだ/ひとりの人間の人生がやってくるからだ。

この部分は、エッセイ『女ふたり、暮らしています。』にも掲載されていて、私も大好きな一節です。 収録数は30篇あまりと少なめですが、人の寂しさや苦しみにそっと寄り添ってくれる、心慰められる作品ばかり。 KBSの読書バラエティ「Book U Love」でも紹介されたことのある人気の詩集で、詩人が自ら描いた絵や直筆の詩も楽しめますよ。
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★ジヨン店長★おすすめの料理エッセイ

『가는 날이 제철입니다-전국 오일장과 지역의 맛을 찾아서(行った日が旬ですー全国の五日市と地域の味を求めて)』

「旬を知れば、もっとおいしくなる」。 そう語るキム・ジンヨンさんは26年間、食材専門家として韓国最高の食べ物を研究し、企画してきた人だ。 季節によって必ず行くべき市場が異なり、そこで味わえる食べ物もそれぞれ違う。 香りや旨味がより豊かに感じられる旬の食材を探し続けてきた著者の経験と、全羅道、慶尚道、江原道、済州道などで出会った韓国の伝統市場「五日市」の生き生きとした風景がこの一冊に盛り込まれている。 「目で一度、さらに口でもう一度楽しむ市場が、あなたの旅をさらに豊かにしてくれる」とキム・ジンヨンさん。 韓国を味わいながら旅行しているような気分にさせてくれる。
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★スタッフさわだ★おすすめの児童書

『세금 내는 아이들 – 어린이를 위한 경제 교육 동화(税金を払う子どもたちー子どものための経済教育童話)』

小学生が職につき、仕事をし、給料をもらい、税金も払う? しかもこれは教室の中での話。 韓国の現役小学校教諭が実際に児童と「学級貨幣」を使って行う独自の経済教育が、子どもにもわかりやすい童話になりました。 子どもにお金を話をするのはタブーとされていた時代は過ぎ、日本でも2022年度から高校教育に「金融教育」が本格導入されるとのこと。 投資や事業などの仕組みを子どもが生き生きと体得していくストーリーは、社会に出る前に学ぶ機会が少なかった大人の私たちも楽しめます。 難解な表現の少ない児童書なので韓国語読書を始めたい中級学習者にもおすすめです。
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★宣伝広報担当ささき★おすすめの日本語で読める小説

『僕の狂ったフェミ彼女』

振られた彼女と4年ぶりに再会すると、彼女はフェミニストになっていた!  そんな彼女を見つめる「僕」の視点から描かれたフェミニズム小説。 2人の恋(?)の駆け引きや日常の自然な会話にグイグイ惹き込まれていくうちに、 気づかない自分、気づくことができない自分、に「気づく」。 きっと私自身が「僕」と同じで、世の中には「僕」がいっぱいいるのだろうと思う。 映画化、ドラマ化も決定しているという話題作をいち早く読める幸せをぜひ。
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ミニコラム

<マヌジョルの魔法>

3月もほぼ終わり、もうすぐ4月がやってくる。韓国は、会社も学校もすべての新生活が3月から始まるため、4月は新しく出会った人と環境にも適応し、不慣れで、心ときめき、緊張していた毎日からちょうど抜け出す時期だ。

4月1日は、韓国語では「マヌジョル(萬愚節)」と呼ばれるエイプリルフール。マヌジョルが近づくと 、制服を着てきしむ木の椅子に座り、机の引き出しから適当に教科書を取り出しては濃い緑色の黒板を眺めていたあのころの自分に戻ったような気がする。

マヌジョルは、特別なことがなくてもどこか心が浮き立っていた。今はどうかわからないが、私の中学・高校時代の韓国の子たちはみんなそうだったと思う。他のクラスの子たちと示し合わせて、休み時間にこっそりクラス全員が教室を入れ替わり、授業が始まると先生にばれないように頭を下げていた。くすくす笑う声に気づいた先生の苦笑交じりの小言を聞いた後は、全員で教室を大移動。ある時は、机を全部後ろ向きにし、クラス全員、後頭部で先生を迎えたこともあった。

そんなマヌジョルは、日常を逸脱した楽しい一日をプレゼントされる魔法のような日だった。新学期が始まってから1か月余りの韓国の4月。すべてが不慣れな学校生活においてマヌジョルは、いたずらを装った友達とのコミュニケーションであり、先生との思い出を作る一種のイベントのようなものだった。だから、マヌジョルを思い浮かべると、こんなにも心が温かくなり、懐かしい気持ちでいっぱいになるのだろう。

年を取って大人になってからはもう「マヌジョルの魔法」は通じなくなった。コロナという、まるでマヌジョルのような日々が我々に続いているこのごろ、あの「マヌジョルの魔法」が時々懐かしくなる。
(ジヨン)

イベント情報

3月25日(金)19:00~21:00
オンライン【チェッコリ大学】言語学者・野間秀樹先生から見た「K-POPと韓国ドラマの韓国語の世界」/第2回「ドラマと言語」

野間秀樹先生の手引きによって、言語と音楽や映像との巡り合いを、とりわけ韓国語という言語から照らしていく3回シリーズ。 2回目は、いつの時も韓流ブームのリード役である韓国ドラマと韓国映画です。 「愛してるよ」というドラマのことばは日常のことばとどう違うのか。 話している人が素敵だから?  そんなことから言語の世界を探求します。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30596?mc_id=854

3月27日(日)11:00~12:00
【オンライン】現役外交官・奥奈津子リポート~ニューヨークで感じる韓国

チェッコリの常連さんで現役外交官の奥奈津子さんがニューヨークに赴任して5か月。 まだまだ慣れないアメリカ生活の中で、まるで韓国にいるかのように感じられるコリアンタウンは心の拠り所だとか。 そんな奥さんに、ニューヨークで出会った韓国関連の本や注目のブックカフェ、マンハッタンのコリアンタウン最新情報などをリポートしていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/31259?mc_id=859

4月8日(金)20:00~21:00
【オンライン】韓国グラフィックノベル『大邱の夜、ソウルの夜』日本語版のつくりかた

2017年に韓国で刊行されたグラフィックノベル『두 여자 이야기(2人の女の物語)』(ソン・アラム著)。 それを、日本語版『大邱の夜、ソウルの夜』として刊行するまでの道のりについて伺います。 ゲストは、翻訳者の吉良佳奈江さん、版元「ころから」の木瀬貴吉さん、そして、ころからさんとの協働で本づくりに参加した書店「BSEアーカイブ」主宰の町山広美さんです。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/31538?mc_id=862

4月13日(水)19:00~20:00
【オンライン】スポーツライター大島裕史さんに聞く「オリンピックと甲子園の中の日本と韓国」

4年前の平昌オリンピックでは、スピードスケートの小平奈緒選手と李相花選手の友情がスポーツの良さを改めて感じさせてくれました。 そして、今春のセンバツ高校野球には、コロナの集団感染により出場を辞退したものの、民族学校をルーツとする京都国際高校が昨年の春と夏に続き出場する予定でした。 オリンピックと高校野球の歴史を紐解くと、日本と韓国の様々な関係やドラマがあります。 在日とスポーツとの関係を含め、そんなエピソードの数々をご紹介いただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/31423?mc_id=860

4月14日(木)20:00~21:00
【オンライン】 BTSの言葉の源流にいた⁉ EPIK HIGHのリーダー・TABLOを知る!

話題の一冊『BLONOTE』の帯文にあった「BTSのリーダーRM、SUGAもその例外ではない」の言葉が気になった人も多いことでしょう。 BTSに限らず、今活躍中の多くのアーティストたちがその音楽性などでリスペクトしているというTABLOってどんな人なのでしょう?  同書に解説を書かれた韓国ヒップホップ・キュレーター・SAKIKO(鳥居咲子)さんをお迎えして、TABLOの魅力に迫ります。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/31683?mc_id=863

4月16日(土)13:00~14:00
【オンライン】韓国時代劇三部作で一番面白い歴史を語る講座―第3回 3代王・太宗と神徳王后の確執について語り尽くす

太宗は朝鮮王朝の27人の国王の中で最も強力な王権を発揮した人です。 その継母が神徳王后で、康熙奉先生の直系の先祖であり、先生の一族が済州島に多いのも、太宗と神徳王后の確執の末に流罪になってしまったからだそうです。 韓国時代劇でよく取り上げられる太宗と神徳王后の人間関係を史実に基づいて語り尽くしていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/28209?mc_id=840

4月21日(木)19:00~21:00
オンライン【チェッコリ大学】言語学者・野間秀樹先生から見た「K-POPと韓国ドラマの韓国語の世界」/第3回「TAVnet(タブネット)と言語」

TAVnetとは、光の世界に文字で書かれたことば(Text)、音で実現することば(Audio)、 そしてそれらがことばではない映像(Visual)と渾然一体となりながら、net上を駆け巡るさまを言います。 そうしたTAVnetの時代の言語とは。韓国語とは。 日本語とは何なのか。 第1回と第2回の内容をさらに展開して、まとめていただきます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30597?mc_id=855

4月26日(火)19:00~20:30
【オンライン】「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を語る会―第5回課題作『白い船(仮)』

4回シリーズのこちら。第3回のテーマはコンクール第5回の課題作の一つ『白い船(仮)』です。 ゲストは同書で最優秀賞を受賞した東峰直子さんと審査員の清水知佐子さん。 翻訳にまつわるさまざまなお話に加え、事前アンケート「私はここで悩みました」をもとに訳文を検証し、その翻訳プロセスを紐解きます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30549?mc_id=848

5月24日(火)19:00~20:30
【オンライン】「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を語る会―第5回課題作『モーメント・アーケード』

4回シリーズの最終回。今回のテーマは『モーメント・アーケード』(コンクール第5回の課題作)です。 ゲストは同書で最優秀賞を受賞した廣岡孝弥さんと審査員の古川綾子さん。 翻訳にまつわるさまざまなお話に加え、事前アンケート「私はここで悩みました」をもとに訳文を検証し、その翻訳プロセスを紐解きます。
http://www.chekccori.tokyo/mc-events/general/30550?mc_id=849

おしまいに

2015年夏に始めたCHEKCCORI通信も今回でvol.150になりました。
次回からは、みなさんにもっともっと楽しんでいただけるよう
少し形を変えてお届けする予定です。
どうぞご期待ください。
(しみず)

発行:CHEKCCORI(チェッコリ)
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